2017年2月5日
「高齢者」は75歳から?
今週のブログを担当させていただきます冨士井です
気になるニュースがありましたのでぜひぜひ
日本老年学会、日本老年医学会のワーキンググループから「高齢者の定義と区分に関する、日本老年学会・日本老年医学会 高齢者に関する定義検討ワーキンググループからの提言」というかたちで「高齢者の定義を75歳~89歳に」という提案がなされ大きな話題になった。
・65~74 歳→准高齢者 准高齢期 (pre-old)
・75~89 歳→高齢者 高齢期 (old)
・90 歳~→ 超高齢者 超高齢期 (oldest-old, super-old)
という定義にする提案。その根拠として近年の高齢者は 10~20 年前と比較して老化が 5~10 年遅くなる「若返り」現象がみられる。とくに 65~74 歳の前期高齢者は、心身ともに健康的で、活発な社会活動が可能な人が多いためとしている(※1より)。
上記の提言の意義は
(1) 従来の定義による高齢者を、社会の支え手でありモチベーションを持った存在と捉えなおすこと
(2) 迫りつつある超高齢社会を明るく活力あるものにすること
としている(原文のまま)。
※1(概要)
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/proposal/pdf/definition_01.pdf
この提言に関して、現在の「健康寿命」が75歳に達していない中で(男性71.2歳、女性74.2歳)で高齢者の定義を75歳からというのは行き過ぎではないだろうか。私は70歳からとするのが妥当ではないかと考える。ただ、これまでの65歳から高齢者という定義は現状にそぐわなくなっていることは確かだ。
また先日、内閣府が「高齢者」の定義をこれまでの65歳から70歳以上に引き上げるよう提案すると分かり話題になっている。
日本経済新聞の記事によると内閣府は技術革新などがなされない場合、2030年には生産年齢人口が1%減少すると想定。高齢者の定義を70歳以上に引き上げることも提案するという。
表向きは生産年齢人口の減少を高齢者の就労で補おうということだが、本音は高齢者を70歳とすることで
・企業の定年、延長雇用義務を70歳とする
・年金支給開始年齢を65歳から70歳に引き上げる
・医療や介護サービスで、高所得の高齢者の負担を増やす
といった施策を実施する地ならしともとれる。
私の母も今は60代前半で保育士をしているのですがどうやら、こういった内容もあいまって70歳まで働けるように法律が変わったと言っていました、まぁ無理はしてほしくないのですがw、何はともあれ、たしかに今の60代の方は若く元気な方が多くなっていますので、良いことなのかもしれませんが、母には無理させないようにしなければwと感じました